メニエスの名のもとに

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白票とランダム投票と部分ランダム投票

白票を投じることと、白票を投じるように他人に勧めること

日本の選挙制度では白票を投じることは無意味だが、白票を投じるように他人に勧めることは無意味ではない。多くの人が白票を投じるならば有利になる政党があるからである。だからこそ、白票を投じることを勧めることは棄権を勧めること同様に問題である。

ランダム投票

そういう言葉があるかどうか知らないけど、要するにサイコロを振って出た目によって候補者を決めて投票する。これは意味がある。しかし、出た目を見た結果、どうしてもこの候補者には投票できない思うことがあるだろう。そうなったら、もう一度サイコロを振ればよいのである。それはインチキでもなんでもなく、極めて正当な候補者選びである。この候補者ならまあ投票してやってもいいという候補者が出るまで、何度でもサイコロを振り直せばよい。これを部分ランダム投票ということにしよう。
白票を投じることを他人に勧めることによって特定の政党・候補者に有利になるから、その行為には問題があると言った。同様に完全にランダムな投票を他人に勧めることによっても、特定の政党・候補者に有利になるはずだ。しかし、部分ランダム投票を他人に勧めることによって、特定の政党・候補者に有利になることはないはずだ。それは除外される候補者が誰になるかは、部分ランダム投票を勧める人には分からないからである。

追記:有利不利

実際には、部分ランダム投票も何らかの意味で有利不利はある。小選挙区制で多数の政党があるなら、票がばらけることによって第一党に有利だとも言える。また、不支持率を反映することになるので不支持率の高い政党に不利となるはずである。
しかし特定の政党や候補者に断固として投票する人は、この投票方法の対象外なので、ここで対称となっている人にとって明らかに不利となる白票を勧めることよりは、部分ランダム投票を勧める方がよいであろう。